がんになっても「ガン保険」が出ない保険会社が儲かるカラクリ?

WS0930

今日は水曜日なので経済カテゴリーの記事を書く日なんだけど、今週はあまり気になるニュースがなかったので

『がんになっても「ガン保険」が出ない保険会社が儲かるカラクリ』という記事からお話をしようと思う。

<現代ビジネス>の記事らしい。

私としては「カラクリ」とか刺激的な言葉を使って、読み手の気をひこうとしてるわりに

「別段カラクリでもなんでもない」話だったのが嫌な気分になりました。

内容を読むと

>先生からは、確かに『がん』だと告知されました。まだ初期だから心配ないと言われました

>不幸中の幸いだったのは、がん保険に入っているから治療費の心配はしなくていいということ。

>保険会社に申請すると、『お客様のがんは、保険の対象外です』と突き返されたんです

>肝心なときにカネが出ないなんて、保険ではなく詐欺じゃないか

(引用記事は長くなるので部分的に抜粋しています)

これを読んだら保険に詳しくない人は「酷い!」とか思うのでしょうか?

そう思わせたくて記事を書いてるのでしょうけど

このガンの体験者はなんでお金が必要なんでしょうか・・・?

「初期のガンだから心配ない」って自分で書いてるじゃないですか。

心配無いのは健康の話でしょうけど、健康に心配ないものはお金も心配ないですよね(そりゃ検査費用とか手術費用はかかりますが)

『ガン診断給付金(上皮内がんはお支払い対象外)』と決まってる保険に加入したらそりゃあ当然支払われるわけないでしょう。

なんで「(上皮内ガンは非対象)」なんてガン保険があるのかと言うと、あまりお金がかからないからです。

それを(上皮内ガンも対象)にしたいなら、最初からそういう保険に加入すれば良いだけです

保険料は上がりますけどね。

その程度のことは自分で選ぶべきでしょう。

記事では

>契約時にすべての内容を担当者から直接説明されることはほとんどない

「すべて」説明されるわけないでしょう。「すべて」説明されるということは「すべて」約款を読むのと同じです。

読みたいんですか?

「上皮内ガンは対象(非対象)」というのはガン保険ではとても重要な話だと思うので、説明はするべきですが

なんでここで「すべて」に話をすり替えるのでしょう?

「不可能だから」ですね。

この記事を書いてる人が文章的に人を騙そうとしていることが読み取れます。

そして話をすっ飛ばしてしまうので、読み手はわかりようが無いのですが、

この「初期のがんになった人」がお金に困ったという話は一切出てきません。

そりゃあそうです、保険を設計した人は「お金に困る可能性が低いから」上皮内ガンは非対象にしたのですから。

「じゃあ困るようになったら(ガンが進行しちゃったら)どうしてくれるんだよ!?」と思うかもしれませんが

上皮内ガンでない(ガンが進行している)わけですから、診断給付金がおります。

良かったですね。。。。。(健康の面では全然良くないですけど)

「ガン保険は不要」

「ガン保険は必要」

「ガン治療は不要」

「ガン治療は必要」

どんな記事を読みたいですか?(興味を持ちますか?)

「ガン治療は不要」で「ガン保険も不要」って話に興味がいきますね

だからその期待に応えて記事を書いている面があると思います。

そして、その結論は正しいかもしれません。(結論は否定しません)

結論が正しくても、途中の話が記者に都合のいいことをトリミングして羅列してるだけじゃ読み手は正しい判断ができないじゃないですか?

(結論を見て正しい情報を得たような気分になってるだけです)

正しい情報を書くならば

「上皮内ガンは給付対象になる保険とならない保険があります」

「一般的には補償が厚い方が保険料は高くなります」

「保険料は高くなりますがその分安心感は高くなります、ですが実際に上皮内がんで高額の給付金が必要になる程治療費がかかることもありません(また診断給付金は支払い対象外でも、入院給付金や手術給付金は支払われる保険もあります)」

保険は確率的に低く、高額になる負担を大勢で助け合う制度です、そういう観点では「上皮内ガンでも100万円」なんて保険は、保険の正しい考え方とは言えません。

ですが、一方では「保険料が高くてもせっかくガン保険に入った以上はガンと診断されたら、とにかく診断給付金が欲しい」という人もいます。(それで安心できるからです)

「高いのと安いのどっちがいいですか?」

・・・・・・それだけですね。

ちなみに私は上皮内がんも対象のガン保険に入っています。

もうね・・・何かを考えるのめんどくさいの(笑)

ガンになったら儲ける気だよ!悪いのかよ!!(こういう人もいるってだけの話です、世の中の人がみんなこんな考えになる必要はありません)

保険会社を悪者にして記事を書く必要はないんですよね。

昔はわからないですが、いまどきのパンフレットはわかりやすく書いています

上皮内ガンについて給付されるのかされないのかわからないように書いてあるパンフレットは無いでしょう。

(ガン保険のですよ、医療保険のガン特約だと若干わかりにくいかもしれません)

保険会社を悪者にしたてあげても、それが裁判で勝てるレベルの悪でないと、一般消費者はなんにもお得なお話じゃないんですよね。

無駄に「怖い」って印象を与えるだけで。

こういう記事は、パンフレットを読む時のポイントとか

累計払い込み保険料に対して受けれるサービス(保険金含む)はこうなります

それでも入りたいなら入ったらどうですか?(入らなくてもいいんじゃないですか?)

という風に書いた方が消費者目線ではためになるのではないかと思います。

話は飛びますが、一時「ガンになったら治療はするな」って本が流行りましたが

タイトルは面白いし、読んだら「なるほど」ってところもあるんですが

実際のところ、ガンになったら治療はします(私の場合)

川嶋なおみさんやスティーブ・ジョブズみたいな亡くなり方、みなさん望んでるんですかね?

(いや、人の考え方なので否定はしませんよ)

私はいろんな情報を得て自分で選択するべきだと思います。

センセーショナルな書き方で、それでいて結論が導かれるロジックが書いてない

そういう記事を書く記者は全員失業することを祈っております(笑)