言の葉の庭 感想【公園で頻繁にビール飲んでる姿を目撃してしまう女に惚れるのは危険】


劇場アニメーション 『言の葉の庭』 (サウンドトラックCD付) [Blu-ray]

新品価格

¥4,590から
(2017/4/6 00:13時点)

新海誠監督作品初めて観ました、レンタルDVDです。

観終わっての感想ですが「とても良かった」です。

気持ちがスッキリするような感覚でしょうか?

以下【ネタバレ注意】

言の葉の庭 ストーリー

主人公 秋月君は高校1年生、雨の日の午前中は高校をサボって庭園に行きスケッチをするのが習慣。

そこでヒロイン雪野(27歳)に出会う。

雨の日のたびに庭園で出会い、そこで交流して行くうちに秋月君は「将来は靴職人になりたい」と夢を語る。

おそらく兄や母にしか語ったことのない夢だろうけど、雪野には心を開いてしまったのだろう。

夢は語ったけど秋月君はその夢が叶う自信があるわけでもなく、どちらかというと「実現不可能な夢」という感覚を持っていそう。

ただ、夢の実現のために専門学校へ行くための資金作りでアルバイトは頑張っている。

心を開いた後に、雪野が庭園に来てるのは「会社をさぼってるから」では無く「秋月君の通う高校の教師であって、さぼってるというより欠勤している」であることがわかる。

雪野は心を病ませて学校に行けなくなっていた。

雪野が自分の通う高校の教師であり、そして退職をしたことを知った後に庭園に行き、また雪野と出会う秋月君。

大雨の中、雪野の自宅へ行き「雪野さんのことが好きなんだと思います」と告白するが

「”雪野さん”じゃなくて、”先生”でしょ?」と拒絶される。

ラストは「また雪野さんに会いに行きたい」というところで終わるので、その後交際に発展したのか、しなかったのかは不明

言の葉の庭

 

言の葉の庭 作中に出てきた和歌

鳴神(なるかみ)の光りとよみてさし曇り、雨さへ降れや。君は留らむ

「雨さへ降ってくれれば君を留めておけるのに」

鳴神の光りとよみて降らずとも、我は止らむ。妹し止めてば

「いや、あなたが言えば雨が降らんでも留まりますが?(なにか?)」

くらいですかね

言の葉の庭

 

言の葉の庭 感想

雪野にふられた未満、相手にされない・・・それにも達していない・・・「ただのガキだとしか思われてなかった」と悟った後の秋月君のセリフが良かったです。

秋月「やっぱりあなたのこと嫌いです」

さっき告白したばっかりの女性にキッパリ「嫌い」宣言

秋月「最初からあなたは何だか嫌な人でした」

そうだっけ?

秋月「自分のことは何も話さないくせに人の話ばっか聞き出して」

そういうことあるよね、自分が心の内をさらけ出せない、なのに相手は心を許してくる、そしてある意味勝手に傷ついていく

秋月「俺が何かに誰かに憧れたってそんなの届きっこない叶うわけないってあんたは最初からわかってたんだ、だったらちゃんと言ってくれよ邪魔だって」

秋月君は(雪野さんに)届かないと思ってた、雪野さんもそんなことはお見通しだった

「なら最初から言えよ」・・・そうかもしれない

秋月「あんたは一生ずっとそうやって大事なことは絶対に言わないで、自分は関係ないって顔してずっと一人で生きてくんだ」

物語のラストまで観てる観客としては、雪野さんがただ意味もなく庭園にいたわけではなく、それはもちろん秋月君のためだったわけでもなくて

まっすぐ歩けなくなってしまったので歩行の練習に行っていて「秋月君の存在も楽しみであった」ことはわかっている。

だけど27歳、すがる物が何もない誰かに頼りたい、そんな時に心のよりどころだったのが秋月君だと自覚していても

「好きです」と言われれば、突き放すしかない。

本当はとても心細い、誰にだってすがりたい、誰にだって寄りかかりたい。

そして自分には何もなく、職も失った後なのに、「やったぜ私も貴方が大好きよ」なんてことは言えない。

言の葉の庭

 

もし「私も貴方が大好きよ」と言ってしまった場合

既に失うものが無いのに何を怖がるのか?

何が起きるのか?

12歳年下の高校生に自分の残念な部分、悲しい部分をさらけ出して追いすがれるか?

15歳の少年の一過性の恋心を真に受ける自分がバカみたいじゃないか、だいたい心を病ませている自分の本心だって恋と言えるのかわからない。

ただ雪野さんは、秋月君と二人の時間を「今が生まれてきて一番幸せな時間かもしれない」と感じていた。

だから結局雪野は泣きじゃくることになるけど、心の壁が低い人なのだろう。

おそらくそれでも、多くの人は心の壁を崩したりはしないで「私は大人、あなたは子供」と割り切ってしまうだろう。

秋月君を傷つけても自分の心を守るための壁はなかなか崩せない。

雪野が泣きじゃくることで秋月君にも気持ちは伝わったのだろう、エピローグでその後も関わり合いがあることがわかる。

言の葉の庭

 

27歳女性と15歳男性の交際

観賞しながら「もう関係は終わりでいいよ」と感じました。

「どうせいつか終わる関係なんだから、もう続ける必要が無い」と。

現実的な話、どうなのかわからない。

秋月君の年齢の子が他の女の子に気持ちが移って雪野さんは、より寂しさを募らせる・・・そんな話は多くありそう。

「でも、そうなったらそれでいいかな」という考えもあると思う。

雪野さんは「今までの人生で一番幸せ」と思える時間の相手が秋月君だった。

秋月君はいつか雪野さんの前からいなくなって当然の人のように見える。

その時は今までの人生で最大の心の空洞を感じるかもしれない。

今ですら心を病ませているのに、それに耐えられるのか?

未来で耐えれなくても「今」今の感情が大事って感覚もそれはその人の生き方だから、それもいいのかなと思う。

まあ、二人が交際を始めるところまでストーリーは続かないので、良いところで終わります。

「今の気持ちは他のどの時間の気持ちよりも大事かもしれない」

「心の壁は必要ないのかもしれない」

とは思う。

 

関連記事


LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

よく読まれている記事

最近の投稿

More
UA-76146099-1