ショッカーになってしまった君のためのストーリー


つまらない物語にも主人公はいて必死で生きていたりする

世の中には悪い人がいるもので、その悪い人に向かってネット上では「死ねばいいのに」的な言葉が投げかけられることも少なくない。

その悪意の言葉に同意をしている自分もいるんだけど、「この悪い人の人生ではこの悪い人主人公なんだよな」とも思う。

悩んだり、苦しんだり、辛いこともあってその年齢までは生きてきた上での凶行。

その凶行を起こしたせいで自分の人生の物語は終わり(死刑)になる。

本人は主人公であり納得して死刑台に向かうのかもしれない、悪いことをしたから罰せられるだけなのだけど、物語はそれなりにはあったんだろうと思う。

梅木官兵衛(18)「俺、ショッカー(株)へ入社が決まったんだ!」

高校を卒業して、「とりあえず学校に求人が来てたから」ショッカー(株)の入社試験を受けてめでたく合格

4月から新入社員になります。

彼女(18)とジュースで乾杯もしたよ!

ショッカー(株)のお仕事

「人々を恐怖に陥れる、最終的には世界征服」それがショッカー(株)のお仕事

一見悪いことをしてるように見えるけど、目的は「世界征服」です。

世界征服のアカツキには首領様が永遠に平和で幸せな世界をつくってくれるので本当はいい会社です。

上司の怪人さんもフレンドリーでいい人だしね!

梅木官兵衛(21)ショッカー(株)やめました

ただの悪の組織でした、最悪です俺の3年間を返せ!

ハロワで再就職先がみつかったからいいけどね。

梅木官兵衛(21)デストロン(株)へ入社

中途で5月から入社

7月に退社!

ここも悪徳企業でした

梅木官兵衛(21)ブラックサタン(有)へ入社

ここは半年耐えたけど辞めた・・・もう疲れた

梅木官兵衛(21)刃物を持って街へ・・・

とかなんとか・・・・

こんな人生は嫌だよね。

でも人生初の就職先がショッカー(株)だった場合、その後人生を設計し直すのは難しそう。

上記の人生は私の人生では無いですが、「ただ素朴に生きたかった少年」がショッカーに入社してしまったらどうするんだろう?

たぶん最初は自分を誤魔化しながら働く(上司に言われるがまま悪いことをする)

環境に慣れて頭の中がショッカーっぽくなる

(過去持っていた)良心と今の自分の心が葛藤しだす

退職

元ショッカーに世間は冷たい

どこに就職しても上手くいかない

悩む(ここから先どうなるのかは人による)

こういうことは日常茶飯事的に起きてそう。

梅木官兵衛(18)の彼女(18)の気持ち

話がややこしいから彼女の名前は桃子ちゃん(18)ってことにしよう。

桃子ちゃんは官兵衛少年のショッカー活動を応援してくれるだろうか?

してくれるだろう

彼氏の職業Disる女の子なんて見たこと無いよ(いるとは思うけど、disるくらいなら普通はつきあわないと思う)

桃子ちゃんだって「ショッカー頑張って!」とか「ショッカーでリーダーやってるんだって!?官兵衛君すごーい!」とか言ってくれるでしょう

ホノボノシーンですが、悪の秘密結社で働いてる身としては逃げ場を失ったような気分になるでしょう。

月日はたって、桃子ちゃん(21)が雑誌を読んでます

ゼクシィです!!

ヤバイヤバイヤバイ

だって俺ショッカーだよ?

いつか仮面ライダーにやられるかもしれないんだよ?

それなのに結婚するの?

それなのに子供とか作るの???

嫌だよ!転職するよ!!!

しかし桃子ちゃんはゼクシィに洗脳されてるので

「私と結婚したくないから転職するとか言い出したのね!」とか言い出す始末

どうなってるんだよ俺の人生!俺の何が悪かったんだ!!

とか考えながら、官兵衛君(21)は桃子ちゃん(21)と職業を同時に失います・・・うん、まあショッカーを失ったのは良かったんだろうけど。

悪い組織に入った場合

悪い組織に入ってさ、捕まった時に「悪いことをしている自覚はなかった」って言う人いるじゃん?

あれ結構本気だと思うんだよね。

だから仮面ライダーにキックされてるショッカーも暴漢(仮面ライダー)に襲われてる被害者みたいに感じてるかもしれない。

コイツ(仮面ライダー)さえ現れなければ「俺は幸せだったのに」って。

ショッカーに入ってしまった場合

誰かが助けてくれるなんてことはまず無い。

入った方(官兵衛君)は「学校に求人票が来てたから応募しただけ」って気持ちでも

入った以上は悪の組織の一員

悪の組織を「おまえらは悪だ!」と見抜いて飛び出したところで、これも誰も助けてくれない。

そもそも悪の組織なんかに入ってた奴は「悪」なのだ。

私が思うには

たぶん八方ふさがりになってる人生は有る。

人並みの人生どころか不幸になるしかない人生や、生まれた時から悪の組織に所属していたような人生もあるだろう

その場合どうするべきか?と考えたら

それでも闘争するべきだろう

と思う。

行き場を失った人が犯罪を起こすのは闘争なのかどうかはわからない。

無関係の人に凶刃を向けるのは闘争ではなくてヒステリーのような気がする。

自暴自棄でそのまま死刑台へ向かう、それも投げやりな人生のENDだからやっぱりヒステリーだと思う。

人生が残念な最後を迎えるのは別にいい。

たぶん満足して死んでいく人なんてそんなにたくさんいない。

人生はヒステリーで終わらせるべきではなく、せめて闘争の結果「敗北」で終わらせるべきなのではないか?

八方ふさがりなのはそうなってしまったのだから諦めるしかないわけで、それに抗うのが生きているって感覚では無いのかな、と。

ショッカーの話はあまり関係なかったね。